訪問客にもわかりやすいよう、棟号識別を色相別アクセントカラーで区別化しています。あえて、彩度の高いアクセントカラーを使用しましたが、居室の窓からの眺めは、落ち着いた雰囲気にするために、窓からは近距離にアクセントカラーが見えないように配置しています。また低層棟のアクセントカラーは、同色相で彩度を下げています。そうして、サブカラーを用いて、若々しい、落ち着きなど、ゾーンごとの居住者の特性(独身寮、家族棟など)に応じて外観イメージを変えています。
各フロアの天井色や扉色で、識別の容易さに配慮、ゾーンごとに異なる棟号サインデザイン。道を曲がると異なる配色パターンが現れるよう配慮するとともに団地全体の個性と統一感の演出。さらに、施工に配慮して、全体の色数は少なく、水平垂直のみの色分け処理など、予想以上に細かく検討しています。居住者や関係者に大変喜ばれ、色彩の重要性と、塗装の効果を印象付けたリフォームでした。「第6回公共の色彩賞」を受賞しました。